【前編】 お姉ちゃんはシンデレラ？

最近まで年上の子トリ達のあとを追いかけて
巣の外で遊び回っていたような気がするのですが
いつの間にかすっかりお年頃になっていたピアニー。

そんな彼女が…



数日前にお知らせしたとおり、無事成鳥になりました。
そして瞬殺で失恋を経験しました；

今回はこちらから出す側の縁談が立ったので
そのまま貰われていくのかと思っていたのですが…


「おかあさん、ハープ教えて！」



振られてしまったけれど自分磨きに余念がありません。
すこし頑固だけれど母親譲りの努力家です


「今日は料理の本で勉強するわよ！」



（あんまり無茶しないといいけど…）

父セージ君は心配しつつも見守ってくれているようです
この頃寒くなってきたので厚着気味のアルスじいちゃんも一緒です


「あたしの王子様は…」



「一体どこかしら？」






チロル「おねえちゃん、ちっとも遊んでくれないね」
ザフィ「どうしちゃったんだろう」

顔を見合わせて不思議がる着ぐるみブラザーズ。
同じシリーズの服を着せて並べると本当の兄弟みたいですね

紛らわしいので説明するとリス耳がチロルでウサ耳がザフィです



「たいへんなのー！」

そこにたった今仕入れたばかりの情報を持ったビアンカが。



「おねーたんがね、おーじさまをさがしてるの！」
「王子様を！？」

「はやくあいたいんだって！」


「だけどね、どこにいるかわかんないみたい！」



「それは大変そうだなぁ…」
（絵本の中だけだよ、王子様なんて実在するわけないじゃん）



「だったらボク達も手伝ってあげたほうがいいかな？」



「ビアンカがおねーたんをおひめさまにするのー！」
「みんなで協力すればきっと見つかるよね」

（しょうがないな…）

素直でお人好しなチロルに冷静なザフィ、やる気満々の紅一点ビアンカ。
みんなでお姉ちゃんのために頑張ることに決めたようです。

果たしてちびっ子達は大好きなピアニーの役に立つことができるのでしょうか…！

【中編】に続きます。

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