【前編】ギャングハットは誰のもの？

過疎地から思い切って住宅密集地に引っ越してみたクレメンティーネ家。



「もっと積極的に外を出歩きなさいよ！」
（疲れるし…）

息子の婚活が気がかりで仕方がないナディア母さん。
さすがは元肉食系女子。



「どうしてうちの子あんなに頑張らないのかしら」

親友ルピアにぼやいたりしていたようですが




めでたくザフィにもフラグが立ちました！




「おめでとうございます、ザフィさん」
「うまくいくといいな！」



新婚ほやほやのチロルとアンジェリカちゃんも祝福してくれました。

「わたしのアドバイスのおかげね！」
ついでに自分の手柄にしたいナディア母さん。



調子に乗った彼女は更に

「結婚式までの間、こんな感じで男らしくキメるのはどうかしら？」



（…！）
「あ、あら？」

息子にギャングセットを買い与えてみたのですが
なんだか微妙に似合っていないザフィ。
ピヨールズショップに試着室があればよかったんですけど；
無料で試着させただけで満足する人が増えそうだし難しいんでしょうね




「うーん、何がいけないのかしらねえ」

衝動買いを反省するナディア母さん。
帽子とネクタイと体色が殆ど同化しているのが敗因かも？





「おばちゃん、ちょっとそれ僕に貸してよ！」

横から割り込んできたのはナディアの甥、アルフレド。
体がひよこ色なためにいつまでも幼く見えてしまう彼にとっては
渋い大人のトリを演出するのに最適かも？
人間でいうところの童顔でしょうね、きっとｗ


「どうだい、ビアンカ」




「パパの服と帽子、格好良いだろう」
「すっごく面白いね！」

「……」

残念ながら期待していた返事は貰えなかったようです

ザフィもそうだったけど黒いクチバシと帽子のつばが同化していて
被りこなせているとは言い難い…。




「いつもの緑色の方がまだいい！」
「そうか…」

パーティキッズジャケットが似合う永遠のひよこ紳士、アルフレド

トリの老化が導入されたばかりの頃ってかなり賛否両論ありましたが
顔にシワが増えて目の形が変わったりするより
体色がくすむとかの方が動物的にはリアルな気がします。


「…どうするの」



「もちろん、絶対に見つけ出すわよ！」

意地でも似合うトリを探す決意を固めたナディア。

さてはて、ギャングセットは誰の手に！？
【後編】に続きます。

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