ピックルの困惑。

ある朝のことでした。



ピックルが目を覚ますと…





おじいちゃんになっていました。

「ややっ！？」

初代夫婦のお茶目な末っ子だった彼にも
とうとう老化が訪れました…。




「やややっ？」
「おとうさんったら、落ち着いてよ」

急激な変化に戸惑いを隠せないようですが
娘に諭され、しぶしぶ現実を受け止めることにしたピックル。




「今の君の美しい姿をカールズ・トピアリーにしたいよ！」
「あらあら、うふふ」

嫁を口説いてみたものの、軽くあしらわれてしまいました。




今までのように飛ぶことも狩りをすることもできないピックル。

「もうあんまり先は長くはなさそうだなぁ…」
老い先短いことを悟ったのか、孫に園芸を教え込むことにしたようですが…

ライバルが一羽。



「ほらグレン、パパのところへおいで」
「いーやっ、じぃじと一緒にあそぼうね！」

…お互いまったく譲る気のない二羽。




「…お父さん、今日は俺がケーキの焼き方を教えるつもりなんすよ」
「僕だってタネ蒔きを仕込むつもりさ！ ジャマしないでくれるかな」

まだまだちびっ子なグレンですが、
パティシエの父親と園芸家の祖父の期待を一身に背負っています。
だいじな一人息子ですからね



…と、そこにリリアが。

「おかあさん、それじゃわたし行ってくるね」



「グレちゃん、ママと一緒にお出かけなのね」
「ばぁばもいっしょにいこうよー」



「いちばんすきなのはまぁまでね、そのつぎがばぁば！」



「嬉しいこと言ってくれるじゃないの」
「…！？」


「ぼく、ふたりともだぁいすき！」

天使のような笑顔で何の迷いもなく言い放つグレン。
ああ、子供って時々残酷です…



「…」
「…ややっ」

幼子の発言にかなりのショックを受けたのか、
ピックルとナガツキ君は改心し
この後ちゃんとなかなおりをしましたとさ。

めでたし、めでたし…？


【追記です】

いつの間にかアクセス数が40000Hitを超えてました。
今月上旬は実生活が多忙だったために更新数も少なかったというのに…！
こんな辺境のブログを読んで下さっている皆さん、本当にありがとうございます。

何も考えないままここまで来てしまいましたが
50000Hitの時こそ何か面白いことができればいいですね。

タグ：トリネシア 子トリ